有田あんの記録

劇団鹿殺し劇団員、兼 野生児童主宰です。

知るということ。放射線。

福島に行って本当に大丈夫なの?放射線とか。ちゃんと大丈夫っていいきれるの?

これは東京公演の時から私がもやもやと胸の奥に抱えていた思いだ。

 

今、私はDULL-COLORED POP「福島三部作」

三部 2011年 語られたがる言葉たち に出演している。東京、大阪公演を無事に終え、いよいよ最終地、福島公演への準備をしている時、

ずっと消えなかったもやもやをちゃんと解決したくなった。

 

そして、観てくださった方の中にも同じような

人がいるのではないか?と勝手に思った。

 

そこで、安直ではあるが、放射線について私なりに簡易的にまとめてみた。

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放射能放射線の違い

放射能:焚き火でいうとその火種みたいなもの

放射線:焚き火でいうと火種から放出される熱みたいなもの

 

・実際、どんな影響があるのか

放射線量があまりにも高いと死に至る事もある。

 

・では、その具体的な基準は?

ここ。これが知りたい。

 

ー正しい知識で、漠然とした不安を消したいー

 

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放射線量は、シーベルト(Sv)という単位で表示される。

1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)

放射線量と身体への影響の簡単な図式は以下。

 

7000mSv 100%死亡

4000mSv 30日間で50%の人が死亡

3500mSv 永久不妊

2000mSv 5%の人が死亡

1500mSv 50%の人に放射性宿酔(二日酔いのような状態)

1000mSv 吐き気、嘔吐

500mSv 白血球の減少

100mSv 流産・奇形児が生まれる可能性

50mSv がんになる可能性があがる

 

参考:長崎大学原爆後障害医療研究所 

 

ちなみに、今回の劇場のあるいわき市の各公共施設で放射線量を図った資料をみると最も高い所で0.1μSv/h(9月5日:ふくしま復興ステーション)。mSvではなく、μSv。この地域の年間の被曝量を計算してみると、以下になる。

 

0.1μSv×8(時間)+0.1μSv×0.4(屋内考慮)×16(時間)=1.44μSv(一日の被ばく量)

1.44μSv×365(日)=525.6μSv

 

年間525.6μSv。人は地球上に暮らしている限り、何もしなくても年間2.4mSv(日本は2.1mSVとか、1.5mSvとか言われている。)被曝していると言われている。

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これが、私が調べた最低限の放射線の情報、だ。

 

知るという復興支援があります。

 

ふくしま復興ステーションのHPを見た時にはっとした言葉。東京、大阪公演が無事閉幕して、いよいよ福島公演。放射線が気にならないと言えば嘘になる。だから、正しい知識を得たかった。そして、東京からも沢山福島公演を観に来てほしい。完売ではあるが、、、当日券は必ず出る!もし、福島にくることに漠然とした不安があるならこの簡易的なまとめが払拭する要素の一つになればいいなと思う。

 

結論を特に書くつもりはないし、書けない。それにはあまりにも勉強量が足りない。でも、少しでも具体的に「知る」ことで、もやがかかっていた所がどんどん明確になり、無駄な不安も減りすっきりした。お陰様で、無事に福島公演初日を迎えられた。これからも、具体的に「知る」ことを続けていこうと思う。

 

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 参考

長崎大学原爆後障害医療研究所

福島県ホームページ

日本放射線影響学会

http://jrrs.kenkyuukai.jp/special/?id=5548