有田あんの記録

劇団鹿殺し劇団員、兼 野生児童主宰です。

おーい!あの時の私。

高校生だった私。
図書館で別れ話なんかしたらダメだ。
絶対その後、モテない女になるよ。
でも、当時は大学にしか希望を持ってなくて、
必死で必死でどう思われても良かった。
アセロラジュースとミスターイトウのチョコチップクッキーを岡田准一さん似の川端さんがいる関西スーパーで買うことが、一番の楽しみやった。
ラジオだけ聞きながらずーっと勉強して、
二番目の志望学部に指定校で受かっても勉強して、
あほちゃう?って言われながらも勉強して、
センターでもなんでも使って、
高校にあるありとあらゆる問題集もらって、
解きまくって、ぎりぎりの合格。
勝った!って思ったな。

大学生4回生だった君。
何してるかな。
彼氏と別れて、一生懸命卒論書いて、
図書館と家を往復して。

大学まで歩きながらラムレーズン
のアイスを食べることが
幸せやった。思ったことを文章にまとめるのが
好きで、「一日一回知らん人にはなしかける」
とか、全然意味分からん企画を一人でして。
自分と闘ってた。

金木犀の香りがする頃で、背中を押されてると思った。
何かに期待して、
何かに必死で、
自分を信じて、
裸足で走っていたあなた。

今の私をみたらなんて思うかな。
背負うもの、守るものでがんじがらめで。

辛いことから目を背けたくなって
でも、負けたくなくて、
ぎりぎり踏ん張る。

踏ん張れているのかな。
この、狭い範囲から。
もう、抜け出したい。
解放されたい。
誰にも頼りたくなくて
誰かに頼りたくて、
いつのまにこんなに丸くなったよ。

はじめのいーっぽ。
助走つけて、大きく踏み出したい。
春に外を歩くのが大好きだった私へ。
とりつかれたように本を読んでいた私へ。

まだ、このままでは、終わりたくない。
もう一度、私に力をください。